鼻づまり

鼻づまり

鼻づまりの原因として最も多い病気は、鼻中隔湾曲症です。もともと人間の鼻中隔はどちらかに曲がっているのが普通で、鼻の通りに多少とも左右差があるので、そのことをあまり気にすることは無いですし、湾曲を治す必要は特にありません。

しかし、湾曲が原因となって、副鼻腔炎や咽頭炎を起こしているときは、その症状に対して治療は必要となります。

何か病気がなくても、体を冷やしたり、寝不足だったりしますと、鼻はつまります。また、アレルギー体質の人も、鼻水が出たり、鼻がつまったり、くしゃみが出たり、反対にスースーと鼻が乾き過ぎて悩むことがあります。このような場合は、ツボ療法を試すといいでしょう。

その他に、鼻がいつもつまった状態で多い病気に肥厚性鼻炎があります。比較的症状が軽いものは、体の位置を変えますと、左右交互に鼻がつまることがよくあります。鼻汁が非常に多かったり、膿性の鼻汁が出たりするときは、副鼻腔炎を合併している可能性があります。

非常に頑固な鼻づまりを起こすものでは、鼻茸があります。アレルギー体質の人に多く、両側の花にあることも少なくないです。場合によっては耳鼻科の診察が必要になります。

ー鍼灸治療編

◆主要なツボ

頭部 「百会」、「前頂」
顔面部 「曲差」、「睛明」、「迎香」
頚部 「天柱」、「風池」
背部 「大椎」
足部 「飛陽」、「崑崙」

などのツボがポイントになります。

◆治療法

頭部、顔面部の治療をします。「迎香」は、その名に恥じないように鼻通りをよくして、嗅覚を正常にするツボです。「百会」や「前頂」は、鼻づまりによる頭痛・頭重を軽減する効果を持っています。

足の外くるぶしの上でふくらはぎが硬い腱になるところにある太陽膀胱経に属する「飛陽」と外くるぶしのすぐ後ろにある「崑崙」は、「太陽の頭痛は外くるぶしでとる」と中国の医学の古典にあるように、頭痛・頭重が伴う鼻づまりによく効くとされています。「飛陽」、「崑崙」はつまっている鼻と同じ側の足を処置することが効果を高めるコツであります。

アレルギー体質の人は、背中で首の根元近くにある「大椎」への処置が必要であります。

鼻づまりは、上記のツボの他に体質・体力を虚実を見分けて、いわゆる虚弱体質なら、腰の「腎兪」、「志室」、足の「太谿」を選択して、お腹の調子が悪ければ、「中脘」、「天枢」で胃腸を整えます。

これらのツボを指で刺激しても効果がある場合がありますが、いい反応を得られない場合は、鍼灸治療をします。

灸治療であれば、1ヶ所に半米粒大のもぐさに3壮ずつ、症状がとれるまで毎日すえます。

幼児の場合は、「天柱」あたりを軽くつまんだり、その部分の毛を軽く引っ張ったりする程度だけでも十分効果が出ます。

◆メモ

急性鼻炎や慢性鼻炎などで鼻汁で不快な場合は、「身柱」、「風門」、「大杼」、「天柱」「顖会」、「曲池」、「足三里」、「迎香」にツボ刺激をしますと、著効をみることがあります。

「天柱」、「顖会」、「迎香」は鍼治療、その他は灸治療がよく効きます。