HT7 神門(しんもん)【原・兪穴】

【位置】手関節前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋上。
※豆状骨上演橈側の陥凹部、手関節掌側横紋にある。

【主治】心部痛、心煩、健忘、不眠症、驚悸、怔忡、目の黄ばみ、脇痛、掌中の熱感、癲狂癇。
※心煩:胸中の煩悶(心をいためもだえること。悩み苦しむこと。)感を指し、内熱(実熱ないし虚熱)によって起こる。
※怔忡:外因が明らかでなく持続する動悸、体を動かしていると強まる重症のもの
※癲狂:癲狂とは、精神錯乱を起こす「癲疾」「狂疾」という相反する2つの病症を総称したものである。「癲疾」は精神の抑うつ状態を指す。「狂疾」は興奮した状態。癇とは、筋肉がひきつり、気のいらだつ病気。ひきつけ。小児に多い病気。感情が激しく怒りやすい気質。神経質。

【操作】鍼は直刺0.3~0.5寸。灸も可。