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更年期障害

更年期障害

日本の女性の閉経年齢は平均50歳といわれ、この前後の期間を更年期といっています。したがって、更年期は40歳~55歳と考えられています。この時期は卵巣の生殖の使命を終え、ホルモンの分泌が低下していく時期であります。その過程で、いわゆる更年期障害といわれる不定愁訴症候がみらることがあります。

主な症状は、頭痛、頭重、腰痛、肩こり、疲労感、動悸、息切れ、冷え、のぼせ、不眠などであります。原因は前述のように、老化とともにホルモンの分泌が低下し、さらに自律神経の変調や心理的な原因も加わって更年期障害が起こりますが、特に自律神経失調に陥りやすいタイプの女性に、この症状は起こりやすいです。

言い換えれば、症状があっても、それが人によっていろいろなのは、個々の女性の更年期を迎えるにあたっての精神状態、健康状態が密接に関係しているからであります。その意味で、更年期を健康で、安定した環境、平静な精神状態のもとで迎えることが、更年期障害を予防する道であります。

東洋医学では、このように女性の自律神経失調症に似た状態で、月経やホルモンの異常に関連して起こる諸症状を「血の道症」といっています。血の道症は、体内の気と血の流れが悪く、滞っているために引き起こされる症状だといわれています。また、脾の臓は血を調整し、肝の臓は血を臓し、気を伸びやかにする作用があると考えられています。

したがって、脾経や肝経のツボを中心に、全身のバランスを整える目的で治療を行います。脾経や肝経は、特に女性の体の微妙な変化を調整する場合に効果的であります。

-鍼灸治療編

◆主要なツボ

後ろ首 「風池」、「天柱」
背中 「厥陰兪」、「心兪」、「肝兪」、「脾兪」
腰部 「腎兪」
臀部 「次髎」、「胞肓」
腹部 「肓兪」、「大巨」、「関元」
足 「三陰交」、「太谿」、「血海」

などが中心となります。

◆治療法

最初に、うつぶせで「風池」、「天柱」の後ろ首のツボから、「厥陰兪」、「心兪」、「肝兪」、「脾兪」の背中のツボ、さらに臀部の「次髎」、「胞肓」を刺激します。

その後、あおむけで「期門」、「章門」、さらに「肓兪」、「気海」、「大巨」、「関元」などを刺激します。このうち、「期門」、「章門」は肝経の道筋にありますが、とくに「期門」は第9肋骨の先端に位置して、ここから枝分かれして、12経脈の始まりである肺経に戻っていく道筋にあたる大切なツボであります。

足では、「血海」、「築賓」、「三陰交」、「復溜」、「太谿」などを刺激します。このうち「血海」と「三陰交」はともに脾経のツボで、婦人系疾患ん名穴とされています。脾経は子宮や卵巣などの婦人科系統の臓器と関係の深い経路であります。したがって、「血海」を刺激しますと、子宮や卵巣に活力が与えられます。「三陰交」も昔から女三里といわれて、婦人病に特効のあるツボであります。しかも、脾経、肝経、腎経の三つの陰経が交わるところで、その価値は高いです。

そのほか、頭痛、頭重がひどいときは「百会」を加え、寝つきが悪いときは「膈兪」を加え、足が冷えるときは「陰陵泉」を加えるといいでしょう。

「肝兪」、「脾兪」、「腎兪」、「次髎」、「期門」、「章門」、「血海」、「三陰交」などを中心に、症状に合わせてツボを選び、気長に鍼灸治療を行うと非常に効果があります。灸の場合は、米粒大か半米粒大のもぐさを1日1回、1ヵ所に3~5壮すえ、3週間続けて1週間休み、また3週間続けます。知熱灸でもいいでしょう。

◆温冷交代浴

足の冷えがひどく、のぼせがある人は、二つのバケツを用意して、一方には40~42度の湯、一方には20度前後の水を入れて、ふくらはぎから下を、最初に温かい湯のほうから2分入れます。

続いて、冷浴を20~30秒。これを3回繰り返して、最後は冷浴で止めます。

このように行いますと、足が温まり、毎日続けることで、冷えがいつの間にかとれて、全身の体調も整います。また、入浴の際は、湯の中で「湧泉」をよくもむといいでしょう。