- 骨盤位(逆子)について
逆子は医学的には「骨盤位」といいます。逆子になる原因はいろいろな事が考えられます。日常の生活動作で一番多いのは、お腹を圧迫する姿勢です。長時間、悪い姿勢でデスクワークをしていると逆子になるかもしれません。
それにもましてよくない原因、それは冷えです。水周りの仕事はたくさんの冷えを受けやすい環境にありますから要注意です。薄着やクーラーも冷えの原因です。最近はさらしをまかず、腰周りや太ももを保護していない妊婦さんが大変多いように思います。
体が冷えるという事に無頓着な妊婦さんは、冷たい飲み物を常飲し、暑い時期に限らず、冷やし中華・冷麦・そうめん・ざるそば・冷たいゼリーなどを常食し、冬の時期にアイスまで食べているほどです。
体の冷えは、過労、ストレス、寝不足でも悪化します。思い当たる人は、改める必要があるかと思います。
妊婦さんの体が冷たいと、胎児は温かい心臓のほうへ頭を向けようとします。この行動が逆子の始まりと考えています。
-鍼灸治療編
◆主要なツボ
腰 「腎兪」
◆治療法
まずは、腰の「腎兪」などを治療します。
「腎兪」は腎の力を高め、気を調節するツボなのです。腎の力が弱まりますと、冷えから守る力がなくなるので、冷えが体内に入ってしまいます。冷えない体にするには、腎を補すことが肝要となります
足では、「三陰交」、「足三里」、「湧泉」を治療します。
「三陰交」は余分な水分を排出し、血のめぐりを改善し、血の道を整えます。婦人系の病や足のむくみ、冷えとりによく使われます。「足三里」は血をつくり出してむくみや冷えを解消するツボで、体力や免疫力も上がります。「湧泉」はエネルギーが湧き出てくる万能ツボです。
最後に、足の小指にある「至陰」というツボにお灸をします。冷えが解消され、子宮に筋肉の血流がよくなり、筋肉が柔軟になります。柔軟になった筋肉は、動きがよくなりお子様の回転を促してくれます。
治療は、灸が効果的です。
◇食べて改善
・腎の働きを助け、精をつくる
黒豆、栗、くるみ、黒ごま、キャベツ、ゴボウ、ニラ、ブドウ、ウナギ、エビ、タイ、シシャモ、豚肉、鶏レバー、烏骨鶏、牛乳など
・からだを温める
ショウガ、ニンニク、シナモン、サンショウ、八角など