にきび

にきびの原因は、ホルモンやビタミンの過不足、消化器系の変調、自律神経の異常などとなかなか複雑で細菌感染が誘因で起こる場合もあり、脂性の人にできやすいです。

ただ、にきび数個くらいでは病といえず、多数できて目立つようなときに、初めて病気といえると思います。

したがって、東洋医学の治療では、にきびがきれいに消えるようにすることも心がけますが、治療の根本方針は、にきびができにくい体質づくりであります。

-鍼灸治療編

◆主要なツボ

手部 「合谷
背部 「大椎」、「肺兪」、「三焦兪」、「腎兪
胸部 「中府
腹部 「巨闕」、「期門」、「肓兪」、「大巨

などがポイントになります。

◆治療法

まずは、背中の「肺兪」、腰の「三焦兪」、「腎兪」を治療します。背中の「大椎」はにきびのときに反応が出やすいツボなので、強い反応がある場合は治療に加えます。

次に、胸の「中府」、お腹の「巨闕」、左右の「期門」、「肓兪」、「大巨」を治療します。

「合谷」は、顔や頭の症状に効くツボなので、ここもよく治療をする必要があります。

治療は鍼や灸、マッサージ・指圧、いずれも効果的ですが、知熱灸とショウガ灸が特に効果があります。3~5週間、根気よく続けると効果はあらわれてきます。

なお、にきびの大敵は便秘なので、便秘のある場合はその治療もあわせて行います。