鍼灸オタクは早死にする 551

◆東洋医学講座 44

〇十二の大気作用

●卯(う)の作用

卯は「茆(さかん)」の字から成り〝茆(さか)んに伸びる〟の意です。寅期で地上に孚甲(ふこう:種子を包む外皮)を冠って発芽したものが、こんどは双葉に開いて茆んに伸びようとしていく形であります。

人間でいえば、幼児期からさらに成長して少年期にあたる。

地上では、ますます過熱され、仲春の卯の気が草木を盛んに伸長させるときであります。

●辰(たつ)の作用

辰は「震」の字から成り、〝震(ふる)い立つ〟の意です。卯に盛んに伸びてきたものが、さらに一段と震い立ち、草木は一途に伸びるときであります。

人間でいえば、伸び盛りの少年期で、活発に動き回る最大成長期であります。

地上では、太陽がますます地上に近づき、加熱最高の晩春となり、陽気がぐんぐん伸長するときであります。

●巳(み)の作用

巳は「紀」の字から成り〝止まり始まる〟の意です。紀は終始点を表す字で、種核の紀元点は、巳から始まり、成長の伸展は巳で止まるのであります。すなわち、巳のときは春気の過熱上昇温による伸長が止まり、一定暑熱温度の火気開大作用が働いて、結実作用がここから内在的に始まります。

人間でいえば成人期で、少年期が終わり、成人成熟期の起点であります。すなわち、辰で震い立つように身長が伸びてきたものが、この巳で止まり、また、成人への出発となるところであります。

地上では、初夏を迎え、草木はすっかり伸びきって、末端の枝葉をいっぱいに開大伸展しています。

はり・きゅう専門 ひごころ治療院
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