鍼灸オタクは早死にする 701

◆東洋医学講座 117

▽肝と爪

▼爪の種類

①普通爪

②大爪
・特徴:指と爪の差がない。
・症状:肺・肋膜・咽喉。気管系の疾患にかかりやすい。尖頭型で大爪の場合は、より、肺系が虚弱である。
・タイプ:常識的でおっとりとしたところと、気の短い面がある。依頼心が強く、勝ち気だが、多少覇気と実行力に欠ける。

③スプーン爪
・特徴:スプーンを伏せたような爪
・症状:結核爪ともいわれ、肺系が弱い。現在、健康な人は、過去に肺系の疾病経験者が多い。盛り上がっている人ほど先述の意は強い。
・タイプ:大爪がスプーン爪になりやすい。性格は、大爪と同じ。

④小爪
・特徴:指に対し爪が小さい。手に対し指先が細く、爪もそれにつれて小さいものもある。
・症状:先天的に心臓の働きが早く、心系の病気にかかりやすい。高血圧、のぼせ症の人は、①赤色をおびる、②感情線の乱れ・切れ・島、③小爪ほど心臓が弱い、④小爪で四角型はよくない。
・タイプ:理屈っぽく、議論を好む。のぼせ型。小心で嫉妬心が強い。

⑤長爪
・特徴:縦が長い。
・症状:脳頭部が遺伝的に弱い。肺、肋膜・咽喉・気管系の病にかかりやすい。長すぎる人は、舌をおかされやすく、先述の意が強まる。
・タイプ:温和、落ち着き、感受性、芸術性、協調性、事なかれ主義、理想型、消極的、内弁慶、爪が反り返っていると残忍性をおびる。

⑥短爪
・特徴:縦が短い。
・症状:心臓が弱く、腰部・下半身の病にかかりやすい。短爪で小爪は、遺伝性心臓病。短爪が平坦で、付け根の肉中に沈んでいるものは、神経痛・リウマチ。
・タイプ:分析型、好闘型、行動型、現実型、短気、批判型。

⑦幅爪
・特徴:広くて短い爪。
・症状:短爪の特徴を持つ。心・腎系が弱い。婦人でひどい幅爪は、子宝に恵まれない。
・タイプ:短気、苦労型、世話好き、正義感、義憤型、自己本位、頑固。

⑧四角爪
・特徴:角ばった爪。
・症状:短爪の要素を持つ。心系に特徴あり。
・タイプ:常識的で極端に走らず、真面目、几帳面。

⑨狭爪
・特徴:幅が狭く長い爪。
・症状:腎系が弱い、脊髄カリエス、カルシウム不足。爪の曲がりは重症。
・タイプ:根気に乏しく、緻密性に欠ける。ヒステリック、憂鬱型。

⑩貝爪
・特徴:貝殻状の爪。爪が貧弱で貝型の爪をいう。
・症状:肝・腎系の弱り。神経系・脊髄・関節・麻痺。
・タイプ:華美好、派手、金遣いが荒い。実務的でなく、移り気。根気がない。

⑪不正爪、その他
1.爪先が高く上がっているものは、病的な感情家。理想を描く。
2.爪の扁平は消化力が弱く、その上短ければ心臓病になる。
3.爪が深く食い込みすぎているのは、不眠症でヒステリー。
4.薄い爪は、感情的で激しやすい。
5.厚い爪は、遅鈍でのんびり屋。楽天家。
6.爪の沿っているものは、寄生虫、動脈硬化、アルコール中毒、偏食。
7.爪の縦・横縞は、肝障害。
8.縦縞の上に点々があるのは、ニコチン中毒、薬中毒、寄生虫など。
9.爪先がもろいのは、寄生虫、神経衰弱。
10.爪面のくぼみは心身の変調、寄生虫、痔、大病直後。
11.爪面の横溝が多いのは、脱腸、痔。
12.アーチ型の爪は、呼吸器、心蔵、中毒症とみる。爪のふちが肉に食い込んでいくのは病の進行を示す。
13.爪面に高低のあるものや、爪質がもろいのは、神経衰弱。