鍼灸オタクは早死にする 841


◆東洋医学講座 187

〇心(しん)と舌(ぜつ)

▽五官能と臓器の関係

▼觀骨で肺臓をみる

肺臓の力をみるには觀骨をみます。肺臓の弱い人は觀骨があまり張っていません。張り方も前に張る場合と横に張る場合の二種類があります。前に張る方は肺臓と共に心臓が発達しています。横に張るのは肺臓と腎臓が発達しているといえます。前に張っている人は陽気で積極的、自分の思っていることをはっきりといいます。心臓が発達しているので、発散性です。こういう人は憎まれません。有名人の多くは前張りの觀骨です。

張り方にも陰陽があって、横張りは陰性です。肺と腎が発達しているからで、共に内向性、収斂作用をもつ臓器だからです。それらを悪く使うと悪知恵が発達してくることになります。横張りの人が剋気を持つと、何となく人に突っかかるものを持ちます。肺は支配性を持っているので、人を制圧しようとする力が働きます。それも陽的ではなく陰的に働きます。

このように、全てが必ず臓器に関係しています。心臓と肝臓は陽気、発散性であり、肺臓と腎臓は内向する働きを持っています。脾臓は陰陽の両方を持っています。このように觀骨は肺の象徴であるということが分かるかと思います。

觀骨が赤いのは心と肺の拮抗関係を示しています。しかし、心臓と肺臓は夫婦の関係です。夫である心臓の調子が落ちると、妻の肺は一生懸命働きます。しかし、体力が落ちてくるので、妻にも無理がかかってきます。肺に炎症を起こしている症状が觀骨が赤くなるということによって表されています。

こんな便りも読まれています