体からのSOS
朝になると指の第2関節が腫れる
関節リウマチ
中指、薬指の第二関節(PIP関節)が腫れるのは、関節リウマチの始まりです。痛風がたいてい足の親指から発症するのに対して、関節リウマチはほぼ第2関節の腫れや痛みからはじまります。
関節リウマチの原因は、本来なら雑菌や異物をやっつける白血球などの免疫細胞が、なぜか自分の体を攻撃し始めてしまう免疫システムのエラーです。警察官が泥棒ではなく、善良な市民を攻撃するようなものです。関節を守る膜をまるでバイ菌かのように攻撃し、破壊してしまいます。
特に、夜寝ている間に激しく攻撃するので、朝起きると指の第2関節が腫れて痛みます。放っておきますと、どんどん関節が攻撃されて、最後には完全に指が変形し、ちょっとした日常動作にも困難になってしまいます。
なぜ、免疫システムが暴走するかは詳しくは分かっていませんが、リウマチは遺伝の影響が強いともいわれています。そのため家族や親戚にリウマチ患者がいる場合は、要注意です。少しでもおかしいと思ったら、身内にリウマチの人がいることを医師に伝えると検査、治療がスムーズに進みます。
リウマチの治療には、ステロイドや免疫を抑える薬などを使用します。免疫を抑える薬を使用すると他の感染症への免疫も抑えられて、風邪や肺炎にかかりやすくなるのが難点でした。しかし、ここ数年、関節リウマチの治療薬は劇的に進歩して、関節を攻撃している白血球だけをやっつける分子生物剤という薬が登場しました。この薬を使えば、変形した関節は元には戻せませんが、病気の進行を遅らせることができるようになりました。そのため関節リウマチは、いかに早く治療を始めるかがカギとなっています。
〇何科に行くべき?
リウマチ科/内科、できれば診療科の2番目にリウマチ科を掲げているところ。2番目にかかれている科がそこの先生の本当の専門分野です。
参考文献・引用・2020年・『放っておくとこわい症状大全』・ダイヤモンド社
はり・きゅう専門 ひごころ治療院
中原区丸子通2丁目681番地トクオカビル1階
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