胎児の成長過程

胎児の成長過程

卵子が精子と出会いと、精子の頭部が卵子内に侵入し、両者の核が融合します。これを受精と呼び、新たな生命誕生の瞬間といえます。

受精卵は分裂を繰り返し、細胞数を増やしていきます。このような初期の個体は胚と呼ばれます。

受精から6日後ごろ、胚は母親の子宮の壁(内膜)にくっつき、その後、壁に埋もれます。これが着床です。

その後、胎盤が形成されると、母体から酸素と栄養をもらい、さらに大きく成長していきます。

生命の進化の名残として、頭のやや下にえらのような構造(咽頭弓)があったり、尾があったりしますが、受精後8~9週ごろになってくると、それらも消えて、ようやく人間らしい姿になってきます。この間には、体の中で臓器・組織も急速に発達してます。

受精後23週ごろ(妊娠25週ごろ)になってくると、仮に早産となっても、新生児集中治療室(NICU)も助けを借りることで、生存できるようになります。なお、受精から出生までは平均約38週であります。

参考文献・引用・2002年・『人体完全ガイド』改訂第2版・ニュートンプレス