妊娠の脈

妊娠している可能性がある場合に、滑脈(かつみゃく)という脈が表れます。

滑は陽脈で、元気衰少や痰飲・宿食などで生じ、風邪の後に痰の出る人、気管や気管支に炎症があるときや、飲んだものが胃に溜まりやすい水毒症の人なども滑脈が診られます。脈滑で無病の場合は妊娠している可能性を表します。

滑脈というのは、盆に珠をころがしたような、玉が転がるような脈を表しますが、妊娠の場合には、特に左右尺部に反応が見られます。
陰陽の法則により、赤ちゃんが男の子の場合は陽の部位である左の尺部の脈が強く(右の脈が弱く)なり、女の子なら陰の部位である右の尺部の脈が強くなります。