鍼灸治療について

鍼灸治療

鍼灸治療とは、鍼や灸で体表のツボから刺激を与えることで、苦痛を和らげたり、体が本来持っているホメオスタシス(状態を一定に保ち続けようとする性質)を回復させたり、様々な病気に対して治療したり予防したりする治療法です。

鍼灸治療の効果として、現在では、自律神経調整作用、生体防御賦活作用、鎮静作用、循環改善作用、心身のリラクゼーション作用などが確認されていますが、効果の現れ方には個人差があります。

WHOも認可しているツボ

東洋医学ではツボのことを腧穴(しゅけつ)と呼びます。「腧」には「くり抜く」という意味と「然り(と応える)」という意味があり、腧穴とは「病気のもとになる有害なもの(邪気)を抜き取り、(道を)通じさせる穴、反応の起こる穴」といえます。

治療に用いる代表的な腧穴は、正経と呼ばれる経絡上に存在している経穴(正穴)です。経穴の数は時代や国よって異なっていましたが、現在、WHO(世界保健機関)は361個の経穴を認めています。

経穴の存在している場所を、鍼で刺激したり灸で温めたりしますと、その刺激は経穴から経絡に伝わり、経絡を通過している臓腑や組織に届きます。これにより、直接手の届かないからだの中の不調に対応することができます。

そのほか腧穴には、経絡上には存在しないものの、名称・部位・効能が定まっていないものの、不調や病気のときに反応が現れる阿是穴などがあります。

当院の治療の特徴

治療は主にはりときゅうを行います。

お話を伺い、全身を見て治療を行います。治療方針は患者さんと相談し一緒に決定します。
診断は、西洋医学のように機器をしようしたり、採血をしたりしません。体から発せられる情報をもとに身体を治療します。

鍼灸治療の効果

鍼灸治療には

・痛みを緩和する
・筋肉などの緊張をゆるめる
・血液・リンパなどの循環の改善する
・体温や免疫力向上させる
・怪我や術後の回復力を早める
・ターミナルケアーに対応できる

などの効果があります。