艮位(東北位)の大気作用

▽艮位(東北位)の大気作用

①一日の配当

東北位は一日の終わりであるとともに、一日の始まりであります。陰気が極まって、陽の長ずるところで、大気の変化と冷気の著しいときであります。そして、草木の眠っているときなので、酸素は発生しません。一方、人は深い睡眠で抵抗力を失っています。すなわち、危険な気が旺気しているわけであります。

②四季の配当

表鬼門といわれ、冷気厳しく、土気盛んで、草木が冬眠しているため、酸素の発生もなく、人には最悪の方位季節となります。

③大気作用

東北の四偶線より、東に30度、北に30度、合計60度に配当されています。

ここは表鬼門で、裏鬼門と同じように、変化土気旺盛の大気であります。しかも陰気の強いところであります。人に当てはめますと、相続人、小男、幼児、男子、副次的には、祖母、母、妻、老女であります。

意味としては、変化、改造、改革、停止、宿る、中止で、さらに敷衍して、蓄積、貯金、銀行、強欲、相談、継ぎ目、家屋、土地、不動産、親戚、知人、高所、山、階段、手足です。

病気関係では、だいたい西南と同じ病気で、消化器系、腰、関節、リウマチ、神経痛、がん種、耳鼻、背骨、全身硬直、半身不随、打撲、はれもの、不食、血行不順、便秘などを招きます。

以上で各方位を一日と四季に配当して、それぞれの意味と作用に敷衍して説明しましたが、このように四季と一日の動きと方位を合わせて考えないと、なかなか完全なものはできません。要するに、それぞれの構造を吉構相につくっていくためには、各方位の作用と意味を基本としてよく知っておく必要があります。