鍼灸オタクは早死にする 844

身体訓練法

レッスン4-3

▽呼吸時の部分と機能識別

▼下腹部の容積を増やす

両手の指先を下腹部にあて、両ひじは床につけます。肺が息でいっぱいになるまで吸います。息を保ったまま吐かないで、息を吐くときのように胸を縮めます。そのとき、息の圧力が増し、下腹部の圧力が増し、下腹部の圧力が高まり、肛門の方へ圧力がかかります。息が無理にへその下の方へ押しやられるので、胃の下部がフットボールのように膨れ上がります。

腹部が膨らむにつれて、両手が持ち上がり、脇の方へずれるのを注意します。

腹部の内容は半ば液体のようなものであるので、圧力はあらゆる方向へ広がります。しかし、背中と腰が強力でよく発達していないと、この練習で最初から腹部をあらゆる方向に膨らますことのできる人はほとんどいないでしょう。それどころか、腰の近くの背中の筋肉を緊張させるので、腰の部分の背骨が床から浮き上がってしまいます。

したがって、背後の床の方向を含めてあらゆる方向に、同じ強さで圧力がまんべんなくかかるように注意しなければいけません。これが上手くいった場合は、胃を前方に押し出すようにすれば、息を吐き出せることが分かるようになります。

再び肺が息でいっぱいになるまで吸い、ついでに胃を前方に押し出して丸く膨らませて、腰のまわりの肉のついた部分が床に押しつけられるのを感じながら息を吐きます。休息し、呼吸の動きの質に生じた変化を観察します。

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