任脈

「前に任ず」といわれるように、体の前面を引き受けているのが任脈であります。特に任脈は女性の生理と密接な関係にありまして、婦人科の病気によく効くツボが多いのが特徴であります。不妊症や生理異常に任脈のツボが活用されることがあります。

胸骨前面中央にある「膻中」は心臓の機能をコントロールするツボであり、へその下方にある「関元」は活力をつけるツボとされています。

任脈のツボは、前記の「壇中」、「関元」を含めて24穴あります。会陰部の「会陰」から始まって、体の前面を上がり、下あごの「承漿」で終わります。

この経のツボは、全身機能の調節をはかる役割を持っていて、どのツボも重要であります。