百労(ひゃくろう)

☆労は癆と同意義。癆は現在でいう結核性疾患を指す。本穴は多種の「癆病」を治す穴。

【位置】大椎穴の上2寸(約6㎝)のところから外側に各々1寸(約3㎝)。

【主治】産後の全身疼痛、結核性頸部リンパ腺炎、咳嗽・喀血、百日咳、肺結核、マラリア、虚損、後頭・項部の痙攣と捻挫・挫傷。
※虚損:疾病が長く続き消耗してきた状態を虚といい、虚が長く続いて好転しないことを損という。慢性の消耗性疾患を広く指す。

【操作】鍼は直刺で0.3~0.6寸。灸も可。