家相学 28

方位と大気

〇巽位の大気作用

①一日の配当

東南位は、朝に引き続いて活気に満ちた大気を期待できます。東の大気よりも太陽上昇によって、大気の気温も上がり、保温エネルギーの消耗が少なくなっています。朝の大気はまだ肌寒さがありますが、10時(南東)ともなれば、太陽が上昇しているので、最高の吉方位といえます。

②四季の配当

東南の方位は、一年で最もよい季節で、四季にしますと4、5月であります。青葉が目にしみる明るい方位であります。

③大気作用

東南位は、南に30度、東に30度の合計60度に配当され、草木が伸びきって酸素が充満し。太陽も中天に昇り、大気も暖かくなっている、明朗で完成された方位であります。そういう意味から、ととのうという意味もあります。これを人に当てて考えますと、長女、娘、父、祖父、その他ととのった女になります。場合によっては年頃の娘とか、中年の女とみることがあります。

吉凶の作用を説明していきますと、まず、吉の作用としては、縁談、商談、話合いの進展成立があります。先の東は、せっかちという意味もあって、急進性に過ぎる帰来もありますが、東南位はより順調な進展を示しています。また、東南位には遠方という意味もあるので、遠方の取引が順調とか、遠方の取引が多くあるとかそのようにみることもできます。さらに、遠方は広いという意味にもつながるので、同時に交際の広さをも表します。それが吉であれば、そのものをよくする意味で遠方に支店が繫盛するなどとみていけばいいでしょう。

したがって、東南位が吉相の家は、ただその家が繁盛しているだけではなく、その家の他に、支店みたいなものがあって、それも繁盛しているのであります。つまり、彼方まで吉家相が及んでいるとみることができます。

悪い意味合いとしては、縁談、商談全ての話し合いが整わなかったり、途中で挫折したりします。信用も無くし、良くない来訪者が多く、付き合いにも永続性がなく、あるいは居候が多いとか、悪人が出入りすることにもなります。

病気では、風邪、股の関係の病気、脱肛、痔、花柳病、神経痛、中風、脳卒中、肝臓系の病、憂鬱病、腸、下痢、ヒステリーなどにかかりやすいです。