鍼灸オタクは早死にする 904


身体訓練法

レッスン6-6

▽イメージ時計による骨盤運動の細分化

▼客観的判断と主観的判断のずれ

●内部接触と外部接触

時計回りに骨盤の回転運動を行います。今度はからだの文字盤の数字が少し突き出ていて、その数字を押しつけると、ゴム印のように床の上にそのあとが残ると想像してます。骨盤上の個々の数字と、床の上のその刻印とを一つずつくっつけていきます。これは「内部接触と外部接触の確立」と名付けられて、いずれこの二つは結びついて、単一の本質的な動きになるはずであります。

休息します。いつものように、床との関係で全身の姿勢に生じた変化を観察します。

骨盤を反時計回りに動かす練習を繰り返します。休息し、このレッスンはじめに、体がどういう具合に横たわっていたかを思い返し、その変化を心の中で確認します。これ以上改善する余地がないと思えるところまで到達し、骨盤は縦横ともにぴったり床にくっついているはずであります。しかしこれはまだ目的地ではありません。実際、行動の改善には限界などはないからであります。

・その他の骨盤回転運動

右ひざを立て、左脚は投げ出して外へ開きます。時計回りに骨盤の回転を20回繰り返します。どの「時刻」で床に対する圧力が今までよりも強く、また弱くなったかを注意します。

左ひざを立てて、反時計回りの骨盤の回転を20回繰り返し、どの時刻がよりはっきりつかめるかを調べます。はっきり意識しにくい時刻は、右ひざを立てたときにはっきりつかみにくかった時刻と左右対称になっているかと思います。

両脚を伸ばし、骨盤と床の接触の仕方が、さらに変化したかどうかを確かめます。そうしますと、何らかの変化が生まれたときにはじめて、その箇所の位置がはっきりつかめるのだということに、改めて気づくかと思います。

両脚を床に投げ出したまま、あおむけで横たわり、骨盤で時計回りの回転運動を行います。今度はどの箇所で強く、またどの箇所が弱く床に押しているか点検します。動きの方向を逆にして、その結果の相違をつかみます。

右脚を左脚の上に交差させます。時計回りの動きを20回、反時計回りの動きを20回行います。休息をして、その結果を点検します。左足を右脚の上で交差させて、同じことを繰り返します。

少なくとも1分以上休息してから、非常にゆっくり横に転がって起き上がります。背骨に対する骨盤の角度、呼吸の質、両腕両脚の動きがどう変化したかをよく観察します。顔の筋肉や眼はどのような感じがするかも確認します。

▼次の段階ではどうなるだろうか

ここで使用したからだの姿勢は、さらに先の段階に行きますと、新しい動きのパターンのために役立つものとなります。いずれ、頭と骨盤を互いに逆に動かすことをレッスンする予定になっています。

頭が時計回りをするときに、骨盤が反時計回りをする動きであります。そこから生まれる変化の結果、身体イメージ、各部分の相互関係、動きの連続性が大いに改善されるでしょう。要するに、コントロール能力は、一段と高められるのであります。

意識的な感覚はさらに高まれば、もう一つの要素、つまり眼の動きを加える予定であります。眼は骨盤と共に、頭とは逆方向に動くことができますし、また、頭と共に骨盤の動きとは逆方向に動くこともできるのであります。目覚めた意識が成熟すれば、認識の限界も拡大します。

他の姿勢をとって、骨盤で文字盤の動きを行うこともできるでしょう。例えば、前腕で上体を支え、両ひざを開いて曲げて、足の裏をくっつけることや、座って背後の床に両手をついて上体を支えるなどの姿勢の中で、多数の変形を考えることが出来るようになります。