子供部屋


▽子供部屋

子どもと家相の関係は切っても切り離せないものがあります。子どもは家にいる時間が割合多いし、大人に比べて理性がないのでとくに家相に左右されます。したがって、子供部屋は好環境ということを中心に考えていくことが大切であります。

子供部屋の間取りは発育発展の方位である東がよいとされています。東は酸素が旺盛で、しかも太陽の光線が早く刺し込むので朝寝坊をしていられません。そして、朝の酸素は最も生長に必要とされているので大いに吸収させなければいけません。子どもは、体質からみて男女の関係はなく東がいいといえますが、必要がある場合、男女を区別するときには、女子の部屋は東南の方につくるのがいいでしょう。また、夜眠れないような子供は北側の部屋に寝かせ、病弱な子供には東南か東に休ませるようにします。

次に勉強を中心に間取りを考えますと、落ち着きのあるということが第一条件になります。それには北側がよいでしょう。落ち着いて勉強ができるかどうかは、強い太陽光線が多く部屋に入り込むかどうかによって決まります。北側は南側に比べて冷気もあり、直接陽が差さないので落ち着いています。

また、亡くなった人は永眠をしてもらうために北枕にするしきたりがありますが、これも同じ考えからきています。普段眠れないような人は、北枕にするとよい結果が得られたりします。しかし、陰性の子供にとっては、あまり落ち着かせるようなことは避けなければいけません。なぜならば、陰性と心は比例してくる可能性があります。陰性の子供には中庸の場所ということで、東の中の北側に寄るのも一方法であります。

また陰性の子供の場合の勉強部屋は、北側の暗い所におくのは避けたほうがいいでしょう。それは勉強にしても外出にしても嫌がり、陰性の性格がさらにいっそう陰性となり、運動も嫌いになり、健康上からもよくないことが起こります。これとは逆に、陽気な子供に部屋を南側におくと、勉強をしなくなってしまいます。どうしても南側にしか部屋をとれない場合は、その部屋の中での北側に机を向けるか、それに適当する壁側に机を置き、さらに周囲に寒色を用いて、落ち着けるように工夫をすることが大切です。

陰性の子供が北側にしか部屋を取れないような場合は、赤系の暖色を用いたり、照明を明るくして子供が陰性になるのを防いだり、部屋の狭い場合は白色を混用して、部屋を広く感じさせるようにする工夫もできます。

各々の子供の性質、体質に応じて、部屋の方位、広狭、色彩、形態、材質の硬軟などをよく考えて活用することが、子供部屋作りに大切になります。