歯ぐきがはれる(免疫力低下)

疲れがたまると、歯ぐきがはれることがあります。健康な歯ぐきはピンク色でシュッとしまっていますが、もし赤くはれるようなら体の不調のサインです。免疫力の低下が考えられます。

免疫力の低下は、風邪やインフルエンザのほか、新型コロナウィルスや肺炎などの感染症にもかかりやすくなるので、早めの改善が必要になります。

また、免疫力の低下は歯槽膿漏になる可能性が高まります。歯周病が起こる原因は、口の中にいる歯周病菌です。赤ちゃんの口の中に歯周病菌はいませんが、親からうつされたり、食べ物から介したりで、ほとんどの人はいずれの歯周病菌を持っていることになります。しかし、歯周病菌を持っているからといって、全員が歯槽膿漏になるわけではありません。それは免疫の力を持っているからです。

普段、細菌はウィルスをやっつける免疫細胞が働いて、歯周病菌の攻撃を防いでくれています。しかし、免疫力が落ちると、歯周病菌が増えて歯槽膿漏になります。

歯周病菌が厄介なのは、歯が抜けるだけではありません。歯周病菌が歯ぐきの傷から血管内に入り、心臓や脳の血管の壁で炎症を起こして、狭心症や脳梗塞の原因になるともいわれています。

ただの歯ぐきのはれと放っておくと、命にかかわる事態になりかねません。

免疫力を回復させるには、免疫細胞が集まる腸の調子を整えるのが一番です。腸には免疫細胞の半分が集まるとされています。腸内環境がよくなれば、免疫細胞が活性化し、免疫力は復活します。

腸内環境を整える繊維質多く含む食べ物や発酵食品を積極的にとりましょう。寝不足や多量の飲酒、ストレスは腸内環境を悪化させるので避けましょう。

免疫細胞の中で最強のNK細胞は、笑うと活性化するといわれています。これはウソ笑いでもいいらしく、口角を上げて笑ったふりをしていると、脳が勘違いをしてNK細胞が活性化するようです。ぜひ、普段の生活の中で笑うことも意識しましょう。

整腸や歯槽膿漏鍼灸治療で対応できます。

参考文献・引用・2020年・『放っておくとこわい症状大全』・ダイヤモンド社