帯状疱疹

〇ヘルペスとは

ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスと呼ばれるウイルスによって引き起こされる病気であり、皮膚や粘膜に水ぶくれやただれなどを生じます。皮膚や粘膜に症状が出現する前に、局所にビリビリした感じや焼けるような感じ、痛みなどを自覚することもあります。

単純ヘルペスウイルスは多くの方が感染しており、主に唾液中に混入しています。タオルの共有や箸の使い回し、コップの共用などでウイルスに感染することがあります。感染すると、ウイルスは神経の中に侵入して体内に潜みます。普段は特に症状を引き起こすことなく潜伏しているだけですが、紫外線やストレス、寝不足、疲れ、感染症などをきっかけとしてウイルスが活性化させ、特徴的な症状が生じます。ヘルペスは体のさまざまな部位に生じますが、主に唇の周りや歯肉等に見ることが多いです。

〇帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じ水痘帯状疱疹ウイルスで起こる皮膚の病気です。

体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。

症状の多くは上半身に現れ、顔面、特に目の周りや胸部の神経に沿った形で水痘帯状疱疹ウイルスが活発化して、広範囲に渡って皮膚変化を見ることもあります

〇ヘルペスや帯状疱疹の治療には灸を

ヘルペスには灸治療が一番効果的です。痛む個所や水疱周囲に灸をすえます。ただし、灸の痕が残ることを嫌う人には、鍼を患部周囲に刺すことでも効果はあります。