ビタミンB群

しっかりと睡眠時間を確保しているのに、日中に眠くなってしまう。そんな症状に悩まされていたら、ビタミンB群不足の可能性があります。ビタミンB群とは、B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類の栄養素です。それぞれ単体より、一緒に摂取したほうがより効果を発揮できるので、ビタミンB群というくくりになっています。

なぜ、ビタミンB 群が不足すると日中眠くなってしまうかといいますと、ビタミンB群が、糖質や脂質をエネルギーに変える作業を助ける働きをしていて、不足しますとエネルギーが十分につくられず、疲労物質がたまり、疲れたり、眠くなったりするからです。

また、ビタミンB群は、神経ともかかわり、「心の栄養」とも言われ、不足しますと内や不安障害、怒りっぽくなるなどの精神的異常につながることも指摘されています。

精神的にも体力的にも、私たちが活発に活動し続けるためには欠かせない栄養素がビタミンB群なのであります。

ビタミンB群は摂り過ぎても、尿として体外に出されるので、積極的に摂取しなければいけません。食べ物では、豚肉、うなぎ、レバー、納豆、卵、マグロなどに多く含まれています。また、B群は8種類もありますので、バランスよく摂取するには、サプリを飲むという方法があります。

白米を玄米に替えることもお勧めです。昔、日本では心不全を起こす脚気という病気が流行りましたが、これはビタミンB1を豊富に含む玄米食が白米食に変わったためでした。白米食は主流ですが、週に1、2度は玄米食にしてみるのもいいかと思われます。

参考文献・引用・2020年・『放っておくとこわい症状大全』・ダイヤモンド社