家相学の基本理論

▽家相学の基本理論

家相といい、地相といい、これらの学問は運命学であります。人間の歴史とともに発生した学理であるだけに、それを完全にマスターすることは、なかなか困難であります。しかし、一つの学問的理論であり、実証が累積された不動の真理としてみていくと、基本さえ知れば、それを応用し、それに逆行することなく推理して役立てることは、それほど難しいことではありません。

その基本的な考え方としては、次の四通りを考えることができます。

①運気が良い人がー吉相の家に住めばー最も理想的な運がひらける。
②運気の悪い人がー吉相の家に住めばー災害なく順調な生活を維持できる。
③運気の良い人がー凶相の家に住めばー運気が衰えたときに災いがきて、発展が阻害される。気がイライラする。
④運気の悪い人がー凶相の家に住めばー災い多くして一家が離散する。

家相というものの重大さが、以上のことでわかると思います。運気の強い人でも、最凶の家相の家に住めば、五年とたたないうちに衰気が始まってきます。衰気という現象が、その人にどういう面で現れてくるかは色々ありますが、一般的には健康を害したり、金銭的に失敗したり、夫婦間がうまくいかなくなったり、親と子が分散したりといった不幸、不運が考えられます。

確かに人間は、努力によって幸福を築いていきますが、その根城は家であるので、十分に研究する必要があります。もちろんすべての現象を、家相だけに起因させることはできませんが、家相が運命学の分野で占める割合は、大変大きいからであります。