家は夜活躍する

▽家は夜活躍する

昔の仏映画で『歴史は夜つくられる』という名画がありました。我々の住んでいる家が夜に活躍するものだといわれています。なぜなら、夜のほうが時間的に家を用いているからであります。

もっとも家にいても、夜は睡眠をしているので、家を多く使っているという意識はあまりないでしょうが、実際には、夜が重要な役割をしています。昼間は留守にしがちな人でもどんな外出好きの人でも、夜はまず家に帰り睡眠をとります。

この睡眠は、いっさいの肉体的、精神的労働から解放された休息の時間であるから、人間だけではなく、眠る生物ともども、外界に対する抵抗力が無くなっています。

家相学的にいいますと、吉相を持った家は、悪い大気から完全に保護された状態で、この睡眠を続けさせてくれます。これに反して凶相の家は、無抵抗の状態にある家の睡眠時に悪い大気が家中に充満し、脳髄神経を犯し、自然と思考力を失わせる作用をするのであります。脳の神経は、命令をする神経であるので、これが麻痺してしまっては良くありません。それも1晩や2晩ではなく、その家に住んでいる限り続くのでたまったものではありません。凶相の家に住んでいたら、どんなに運気の強い人でも、災難を抑えきれなくなってきます。

家相学からみますと、その期間中5年くらいで、どんなに運気が強い人でもダメになってしまいます。5年といえば、1826日間であります。これだけの短い期間に、悪い大気が体内に浸みついてしまうので油断はできません。