水気と人間の関係

▽水気と人間の関係

水は冬の精といわれています。これは、気学のうえから九星や易を学んだ人ならよくわかると思います。水気は、われわれから熱気を奪います。熱気を奪われるということは、冷えることであり、冷えれば暖房用エネルギーが消費されて、冷えによる病気が誘発されます。

だいたい水気は人にとってよくない働きをするほうが多いです。しかしながら、ほどほどなのがよいわけですが、四方を海に囲まれた日本列島の気候は、水気が多いきらいがあります。このために、どちらかといえば、日本は水気によって害されることが、非常に多いのであります。

人間のためになる水の役割を考えてみますと、身体は水分を必要としています。この水分中に多量の酸素が含まれていることが挙げられます。その必要程度は、空気が乾燥しない状態に保たれているということであります。それ以上の水気は、冷えを呼ぶばかりでよくありません。口から入る飲食の水は必要ですが、外部からくる水蒸気は、あまり好ましくないということなのです。

また、水中に酸素が多量に含まれているという一例をあげてみると、火事のときなど、煙に巻かれて窒息寸前の人が、濡れたタオルや布切れに水を浸して口にあて、水中の酸素を吸わせれば、多少の時間は大丈夫だといわれています。水に熱をあてると酸素が浮き出てくるのであります。水気と家相のつり合いは、地相での湿地、あるいは、周囲の池、川などの方向と合わせて考えなければいけません。