道路について

▽道路について

自分の家の前の道は3メートル以上あるのが理想的です。ただし、広ければ広いほどいいというのではなく、やはり住宅に合った道幅というものがあります。

また、道路は家屋正面と平行にあるのが吉路です。このほかはすべてよくありません。その中でもとくに感心できない凶路とは、道が突き当りになっていたり、カーブの曲がり角に家があったりするものであります。道といいますと人の歩くところだけのように考えますが、それだけではなく風の通り道であることを忘れてはいけません。道が直接吹きつけてくるようではよくありません。

つまり凶相の道は、風の道になったり、家が低地にある場合は、水や川の道になって風水害の災いを受けやすかったりするというわけであります。

そのうえ、突き当りの道では車などが飛び込んでこないとも限りません。家造りの際にはこれらをカバーするように考えなければいけません。

また、角や四路というのは、他の道路に比べて見通しがよく、人目に立ちやすいため、そこに建っている家や店は、どうも入りにくいという妙な現象もおきます。商店などではこの点を特に気をつけなければならない問題で、銀行や質屋、水商売などにとっては凶中の凶であります。しかし、だれもが気兼ねすること無く入っていける官庁や公会堂などでは狭路ではありません。誰もが当然行かなければならないところや、胸を張って入っていけるものを建てる場合は、凶相の道にはなりません。もっとも、凶路となっているところでも、広く、たくさんの家が軒を並べているような場合は、入りにくさはだいぶなくなります。

しかし、交通事故はまぬがれないでしょう。むしろ交通も頻繁で、風通しも強いわけであります。それに、低地ならば大きな水路となってしまう危険もあります。もちろん、道の向きによって多少は違ってくるので一概にはいえません。

図にある㋑から㊁までは凶路に家を建てた例です。

㋑は土地の余裕があれば、この位置は風路をよけて建ててください。
㋺の広い十字路なども同じことがいえます。風路、水路、交通事故、見通しに注意です。