運命好転への住まい

▽運命好転への住まい

人間の生き方をよく知らないと家相の真の意味を判断するのが困難であります。

人間の生き方は、人の心は環境に順応するということからはじまっています。一例を挙げますと〝朱にまじわれば赤になる〟ということわざのとおり自分の周囲に赤いものがあれば、それに染まってしまうということであります。これは悪いものに近づかないのが一番良いという考え方で、人間関係の真髄をうがっています。

家相の場合は、この人間関係を除いて、形や色、大きさ、さらに立地条件など、全ての家相条件を含めたものを環境と呼んでいます。ところが案外忘れやすいのがこの環境であります。運命学などやっている人は、普通の人が考えないことを考えて注意しているので失敗はないのですが、普通の人は忘れがちなので、いつも頭の中に入れておく必要があります。

普通の人は善悪の判断を色や物に比べることによってしています。これらでも判断できないわけではないですが、色や形、あるいは明暗など自然界の尺度によって見極めるには、こういうものを物理的に分析研究した人ではないと、正確には判断しきれません。

家相学では、環境に順応しやすいという人間の特長をうまく取り入れて、これをさばいています。また、これによってその人の運命を好転させることも、あわせ計っているのであります。