廊下について

▽廊下について

図の右側を見ていただきます。

中廊下は家庭の勢力を二分する不和の相で、廊下の左側と右側の部屋の人が二派に分かれ、対立を起こす相といわれています。その度合いは部屋の広さに比例してきます。いうまでもなく、広い部屋に住んでいる人の方が勢力を持つことになります。だから、狭い部屋に主人や家の中心となる人が住んでいると、家のバランスが崩れてしまいます。

南北に通ずる廊下は、親子、兄弟の関係が疎隔になる相です。

東西に通ずる廊下は、主従、師弟の関係が疎隔になる相です。

廊下の行き止まりは、突き当りに住んでいる人が、家族の中でも一番勢力が強くなるといわれています。

また、図のように乾(西北)の方の部屋をとりまく廊下は、主人と子供との意見の対立を起こします。北の部屋をとりまく廊下の場合も同じであります。

巽(東南)の間をとりまく廊下は、世間や外部との間に不和が起こるといわれています。巽の部屋に住んでいる人に、勤務先での争いごとが絶えません。とくに、巽の廊下の場合は外面は華やかかに見えますが、内面的には強い対立が生じるものであります。

土間やコンクリートになっている巻き廊下も対立が激しいといわれています。

ところで、部屋のまわりに廊下があるのは、外面から内側をのぞくことが出来るということから、外部からの非難、中傷をさしているわけであります。これは四方攻めと似かよっています。家の周りが低かったり、塀がなかったりすると、それだけ非難を受けやすいのと同じであります。

廊下は世帯を分離するということで、アパートやマンションなどでは管理上、絶対に必要でありますが、その場合あまり廊下を広くとらないことが肝腎であります。廊下が広いと、部屋数も少なくなり、そして各部屋に住む人達が何かと対立を起こします。この反対に廊下を狭くしますと、各部屋の人達は対立することもなく、団結して、管理者を攻撃することもありません。