7.帯脉

帯脉

帯は束ねるの意で、この脉は、腰部を束ねまとうことで、あたかも帯をつけている様から帯脈と呼ばれました。腰の陰陽諸経を束ねています。

1)帯脉の流注

帯脈は季肋の下の章門穴より起り、帯脈穴を循り、身を周り、帯を束ねるが如く、また五枢穴、維道穴と交わります。前は臍、後ろは十四椎に当たって、総ての諸脉を束ねて妄(ぼう:みだり)に循行することが出来ません。

章門→帯脈→五枢→維道

宗穴ー足臨泣

2)帯脉に多く用いられる経穴と主治症

帯脈:婦人科疾患に特効穴、特に帯下によい。子宮疾患。、腰痛に著効。下腹部痛、腰部冷感。偏頭痛に必須の穴。赤白帯下、腹膜炎、腸骨下腹神経痛。

章門:脾臓疾患、慢性胃腸炎、胃痛、肋間神経痛。