丘の名称と位置

丘の名称と位置

手のひらは真ん中がくぼんで、周辺が高く盛り上がっていますが、この高いところを丘(きゅう)といいます。

この丘は、古来手の形、筋(掌線)などとともに、手による吉凶判断にとって欠くことの出来ないものとして、東洋西洋を問わず重要視されてきました。

すなわち、この丘の発達の具合によってその人の性格、気質、健康、運勢を判断できます。

発達といっても、隆起し過ぎてはよくありません。また弾力があって張りがあるかどうかによって吉凶が変わってきます。

ところで、丘の名称とその位置は次のようになっています。

木星丘:食指の下の隆起
土星丘:中指の下の隆起
太陽丘:薬指の下の隆起
水星丘:小指の下の隆起
金星丘:親指の付けの隆起
月丘:金星丘と向かい合っている隆起(小指、薬指の真下の手首に近い部分の隆起)
第一火星丘:木星丘と金星丘の中間の隆起
第二火星丘:水星丘と月丘の中間の隆起
火星平原:各丘に囲まれた手のひらの中央のくぼんだ所

この丘が発達しているか、貧弱であるかなどによって、運勢や性格、気質などを判断しますが、発達しているというのは、木星丘、土星丘、太陽丘、水星丘の4丘はその丘の面積が広く、かつ丘の隆起が高く、丘の頂点が丘の中央部にあるもののことをいいます。

丘の頂点は拡大鏡で見ますと、図のように紋様がY字形になっているところです。

金星丘、月丘、第一・第二火星丘は、その部分が広く隆起が高いものを発達していると見ます。

さらにその隆起が、ただ高いだけではなく、艶があり、血色もよく、しかも弾力性に富んでいることが大切で、いくら隆起が高くてもたるんでいる、堅すぎるものはよくありません。